最近の住宅は昔に比べ機密性が格段に向上し、結露や床下の重大な湿害など、従来では考えられなかった湿気の問題が発生しています。
畳は空気中の水分が多いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは水分を放出し、お部屋の湿度を調整しています。畳は機密性の高い住宅において、年間を通してお部屋を快適に保つ、人に優しい素材です。
「畳はダニが寄生しやすい」というのは誤解です。
これは、他の床仕上げ材である絨毯と比較してみることでも明らかです。
ダニの寄生の主原因は、多湿、高温、換気が悪いことです。
稲藁は湿気を吸い、また出すために湿度調節機能があるのですが、最近の住宅は機密性が高く、また、部屋を閉め切ってしまうため高温多湿になってしまい、このためにダニが寄生しやすくなるのです。
シックハウス症候群を引き起こす原因のひとつと考えられているホルムアルデヒドは接着剤、防腐剤、脱臭剤、殺虫剤などで使用されており、新築住宅の建材や新しい家具、雑貨など色々なものに含まれています。
畳は木製のフローリング(合板)と比較して、ホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)の発生する量が極めて少ない安全な素材であり。改正建築基準法でも規制対象外となっています。
私たちが生活している環境には、煙草、自動車や工場から排出された有害物質(窒素酸化物や揮発性有機化合物)がたくさん存在しています。
畳には、有害な二酸化窒素やベンゼン・トルエン・キシレン・エチルベンゼン等の比較的有害性の高い化学物質に対して、吸着性があることが確かめられています。
赤ちゃんのハイハイ〜伝い歩き〜ヨチヨチ歩きといった成長の過程では、清潔感のある安全でころんでも安心な畳は、もっとも適した床材といえるでしょう。
一般的に脳が形成される乳幼児期の成長段階において「ハイハイを十分にさせる」環境作りが大切だと言われています。